各種委員会からのお知らせ
第20回教育セミナー講演内容について
- JSSCR会員の皆様へ
2020年3月吉日
下記のような内容で第37回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会時に第20回教育セミナーを開催いたしました。今回より教育セミナー講師の皆様にご協力いただき、学会ホームページにご講演内容を掲載させていただくことにしました。個人が特定されるような写真などは削除していただきました。教育セミナーに参加した方にも、できなかった方にもご参照いただき、ご活用いただけましたら幸いです。
JSSCR教育委員会
テーマ:「ナースだからできる便秘マネージメント」
開催趣旨:「便秘」とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義1?され、年齢を問わず起こり高齢になるほど有症率が上がる。排便習慣は個人差が大きいため排便管理は多様性があり、便秘でも必ずしも病院を受診していないことも多い。高齢者の場合、在宅や施設では下剤の多用や自力で摘便をするなどの対応をしていることも少なくない。一方入院患者では、食生活の変化、入院に伴う活動量の低下、慣れない排泄環境などで便秘につながることが多い。医療者は排便状況を患者に確認するが、もともとの排便習慣を確認せずに2〜3日間排便がないと安易に下剤が使用され、下痢や腹痛の原因となっていることがある。便秘の解消で尿閉などの排尿障害やせん妄、糞便性イレウスなどの腹部症状の予防・改善につながることも多い。便秘は身近な問題であるにも関わらず、十分なアセスメントに基づいたケアをされるケースが少なく、患者も医療者もどのように対応をしていいのか苦慮している現状がある。2017年には「慢性便秘症診療ガイドライン」1)が出版され、定義・分類・病態生理・診断・治療に関するエビデンスが提示された。治療は薬物療法以外に生活習慣や食事療法についても明記されている。便秘は、食事や活動、排泄環境などの生活習慣などにも影響を受ける。薬物療法だけでなく、看護師だからできる観察方法、アセスメント、ケア方法などを実践できることが望まれる。 今回の教育セミナーでは、便秘の種類、検査・診断、薬物療法とくに漫然と使用していた下剤の種類と効用などの治療の基礎知識、便秘のアセスメントからケアのポイントについて、症例を提示しながら解説する。病院だけでなく、在宅や介護施設でも継続可能な便秘マネージメントが図れること、患者さんのQOL向上に向けて、医師と共同してチームで取り組む医療がさらに発展することを期待しつつ、医師をはじめ多職種の皆様の参加をお待ちしております。
(JSSCR教育委員会)
テーマ:「ナースだからできる便秘マネージメント」
司会:齋藤由香(浅間南麓こもろ医療センター 看護部)
宮本乃ぞみ(東京逓信病院 看護部)
1. 司会の挨拶
2.「慢性便秘症診療ガイドライン」による便秘の基礎知識
味村 俊樹先生(自治医科大学附属病院 消化器・一般外科)
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3.便秘のアセスメントと対策
西村 かおる先生(日本コンチネンス協会)
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4.症例提示
1)積 美保子先生(JCHO山手メディカルセンター 看護部)
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2)種子田 美穂子先生(大牟田市保健福祉部 長寿社会推進課)
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5.総合ディスカッション